「FABCO」とは?
「ファッション」「メディア」「消費者」にフォーカスした、双葉通信社オリジナルのインターネット調査です。
*ファッション編・ジュエリー編 各年1回実施
FABCO 2025調査概要
-
対象
男女
約1万人
首都圏・京阪神
20-50代
-
ブランド数
約400ブランド
男女延べ
(アパレル・服飾雑貨) -
SNS/Digital Media
主要
約200メディア
男女延べ -
雑誌
主要
約130誌
男女延べ -
商業施設
主要
約70施設
首都圏・京阪神 - 調査時期
- 2025年8月1日~8月11日
- 調査手法
- インターネット調査
- 調査企画
- ㈱双葉通信社
- 実査
- ㈱マクロミル
*対象者は年間ファッション消費金額が5万円以上の首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)、京阪神(大阪・京都・兵庫)在住の20-59歳の男女
*有効回答サンプル数 9,855ss(男性 3,732ss 女性 6,123ss)
*回収サンプル数に性・年代別の人口構成比(総務省統計局_国勢調査)に合わせたウェイトバック集計を実施
*リサーチ結果はウエイトバック後のサンプル数で集計
*ブランドに関する設問は男性2グループ、女性3グループに分けて聴取
*男女1グループあたりのサンプル数:男性 1,866ss 女性 2,041ss
*対象設問は各ブランドの認知・購入経験・購入意向
FABCOファッション編の主な調査項目
- 【基本属性】
- 性・年齢・地域・職業・未既婚・子供の有無・世帯年収・個人年収
- 【ファッション】
- ファッション年間購入金額
- 購入チャネル
- ファッション情報源
- 発信が気になる人
- ブランドパーセプション(認知・購入経験・購入意向)
- ファッション意識
- 服・バッグ・靴の購入時重視点
- 【メディア】
- メディア・ビークル別接触状況(SNS、動画、webサイト、雑誌、新聞)
- 【消費者】
- よく遊びに行く街
- 利用商業施設
- 興味関心事
- 情報意識/SNS意識
- 購買意識
- 食/住/アート意識
- スキンケア・メイクアップ・ヘアケア購入場所/情報源
- 美容意識
FABCOの活用~こんな時にご活用いただけます~
- ブランドのパーセプション(認知・購入経験・購入意向)を知りたい
- ブランドユーザーのペルソナを知りたい
- 性年代別や、特定の条件の人々の意識・購買行動・接触メディアを知りたい
上記のほかにも、お客様のニーズに合わせた分析の上、各種プロモーションへの活用方法含めたご提案が可能です。
詳細はお問い合わせください。
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FABCO 2025 サマリー
FABCO 2025に見る消費者インサイト
- 継続する物価高がファッション消費に影響。
- コロナ明けの「いいもの志向」から「コスパ・実用性志向」にシフト。
- 一方、倹約だけではない「メリハリ消費」や、「わくわく感」を大事にする意識も見られる。
- 「他人の目」「トレンド」より、「自分自身の好み・都合・共感」重視。
- 「SNS」と「UGC」の影響力が増大。
- 【ファッション消費動向】
購買力の動向:物価高に連動した所得増、値上げによる購入単価増の影響
- 男性:世帯年収増でもファッション購入額は微減。引き締めが見られる。
- 女性:世帯年収・ファッション購入額とも増加。直接的な「買い控え」は見られない。
ファッション購入チャネル:買い回りが減少、「こだわり・高単価型チャネル」がダウン
- 男女とも主軸は「EC」だが、ほとんどのチャネルが前年比マイナス。
- 一人あたりの買い回りが減少し、チャネルが絞られている。購買行動はより効率重視に。
- 男女とも「百貨店」が減少。「ブランド直営店」「セレクトショップ」といった、こだわり・高単価型チャネルもマイナス。
ブランドパーセプション:カジュアル・スポーツ系が伸長。実のあるモノづくり・コラボ・体験施策が寄与。
- 認知率・購入意向率とも伸びたブランド上位
男性:「SALOMON」「ARC’TERYX」「mont-bell」
➣機能とデザイン性を両立したプレミアスポーツ/アウトドアブランド、ビジネスバッグ・シューズブランドが伸長。
女性:「coca」「FEILER」「ONITSUKA TIGER」
➣SCやECを主販路とするシティカジュアル/スポーツMIX/デニムブランドが伸長。手頃価格+今っぽさを備えた雑貨・シューズに好感。
ファッション意識
- 男女とも、他人の目やトレンドに合わせるより、「自分自身の好み・共感・お財布事情」にフォーカス。
- 男性:カジュアル・コスパ重視」と「きちんと・いいもの志向」に二極化。
➣着回し重視の一方、「お金のかかるこだわり」や「人の目」を気にしたトレンド追随はやや薄れ、より「自分の好み・都合重視」に。 - 女性:ファッション選びにInstagramの影響力が強まっている。
➣OOHも含めてタッチポイントが増加。
➣TPOの切り替えを楽しみ、ジェンダーレスな服選びも5割越え。自由度が上がっている。
➣新しさやトレンドより、自分自身の共感が優先。
興味関心事
- 男性TOP3:➀国内旅行 ➁投資・資産運用 ➂グルメ・カフェ・飲食店
- 女性TOP3:➀国内旅行 ➁ファッション ➂グルメ・カフェ・飲食店
- 節約意識もあってか、全体的に興味関心は伸びていない。
- 感情価値の高い”コト”への関心は増加:ファッション/ショッピング/映画/旅行/推し活(女性)は伸長。気分転換や”わくわく”を求める。
- 関心は高まっても消費は抑制:男性は「ファッション・ショッピングへの関心↑× ファッション購入額↓」 。
ファッションへの関心は衰えていないが、実際には買えなくなっている/引き締めが働いている。
- 【コミュニケーション動向】
SNS・動画プラットフォームの利用動向: YouTube/Instagram/TikTokが伸長
- 男女ともXを除くSNS・動画の利用率が上昇。
- 男性:YouTubeの伸びが大きい。
- 女性:Instagramが8割超で定着。ドラマのヒットを背景に「Netflix」が大幅上昇。
情報取得行動:SNSの影響力が増大
- 男女とも「気になったらすぐネット/SNSで検索」が上昇。
- 「SNSをチェックしないと何となく不安」という依存傾向も高まっている。
- 女性の検索行動は男性よりアクティブ。「SNS」が情報インフラとして浸透。
UGC(口コミコンテンツ・購入者レビュー等)が行動の判断材料に
- 男女とも「UGC」の影響力が増大。慎重かつ間違いのない判断のため、「UGC」での検討が欠かせない。
- 男性:信用できる情報を収集・精査し、適切な選択をしたい。「レビュー・ランキング等を参考にする」は6.2pt増
- 女性:5割以上が「レビュー・ランキング」を購買判断の参考としている。
影響を受ける発信者: 男性は「スポーツ選手・アスリート」、女性は「友人・知人」
- 男性:スポーツ選手・アスリート>友人・知人>タレント
➣「スポーツ選手・アスリート」の伸びが大きく、“大谷翔平効果”が窺える。 - 女性:友人・知人>ファッションセンスの良い個人>ミュージシャン
➣「距離感の近い個人」からの情報を信頼。
- 【美容動向(スキンケア・メイクアップ)】
購入チャネル:全年代で「ドラッグストア・バラエティショップ」が首位
- 若年層は「トライアル・品揃え」、年齢が上がるほど「信頼できる購入体験」を重視。
- 20代:「コスメセレクトショップ」「雑貨・バラエティストア」が突出。”バズコスメ”や韓国コスメを試しやすいアットコスメストア・Loft等の人気も影響か。
- 30代:スキンケアでは「百貨店」が他の世代より高い。肌の変化により高価格帯へのトライアルが増えるためか。
- 40-50代:「ブランド公式サイト」が上昇。通販化粧品のサブスク購入が増えると見られる。
情報源:若年層=SNS+人、高年層=店頭
- 20–30代:圧倒的にSNS・動画(Instagram、YouTube、TikToK)。美容ユーチューバーやインフルエンサー、知人など「人」の影響とセット。
- 40–50代:年齢が上がるほど「店頭」が上昇。
- SNS以外の「インターネット」は全年代で4割超。
美容意識: “コスパ良く賢い美容”志向が強まる
- 忙しさや物価高を背景に、「シンプルケア・プチプラ志向」が強まっている。
- 一方で、美容・コスメへの「わくわく感」ニーズも上昇。節約しつつ、気分の上がるアイテムには手を伸ばす「メリハリ」が顕著。
- スキンケアは「確実さと効果」重視:「日焼け止め・UVケア」の使用率は7割超。「成分重視」や「購入前のサンプル希望」は年代を問わず高い。
年代別美容意識
- 20–30代:美容ポジティブ。新商品・トレンドへの反応が速い。 「コスメ・美容・整形で自分を変えたい」「プチプラがメインでも高揚感は欲しい」。
- 40–50代:ミニマム美容×アンチエイジング。必要なケアに集中し投資。




